絵本育児って実際にどんなところが良いの?作業療法士が脳の働きを交えて解説!
こんにちは!(@huuko23)です。
早期育児として取り組みやすい絵本育児について今日はお話したいと思います。
我が家では息子(現在:生後11ヶ月)が新生児の頃から気が向いた時に息子に絵本を読んでいましたが、生後4ヶ月頃から毎日絵本を読む習慣が出来ました。
絵本の読み聞かせをすると「頭が良くなる」なんて聞きますが、
どういった影響で「頭が良くなる」のでしょうか?!
私は作業療法士として医療関係の仕事をしていますが、具体的に脳にどんな良い影響があるのか気になったので調べてみました。
「頭が良くなる」根拠を脳の働きに注目して説明してみたいと思います!
絵本の読み聞かせをすることのメリットとは?
①集中力が身につく
絵本を見ている間はジッと相手の話をきく経験を繰り返します。そのことで、1つのことに集中する練習ができます。注意を1つのことに持続して向ける練習は前頭葉の働きを活性化させてくれます。
人の話を聞く(授業で先生の話を聞く)、机に向かって勉強することの練習にもなります。
②語彙が増える、表現力が増す
色々な絵本のお話を通して様々な言葉を知り、自分の言葉にすることができます。
そして言葉の表現方法も学ぶことができるので自分の気持ちを伝えるときも言葉の表現が豊かになり相手にも伝わりやすくなるでしょう。
③想像力を刺激し好奇心を育む
なんと絵本の読み聞かせをしているときは聞いている子どもの大脳辺縁系が活発になるそうです!
大脳辺縁系とは情動の表出や人間の本能的欲求、情動、喜怒哀楽、記憶、自律神経活動に関与しています。情動面の安定にも期待できそうですね。
大脳辺縁系が活発になっていると言うことは絵本を通して言葉を覚えているだけではなく絵本のストーリを通して「悲しい・嬉しい・楽しい・怖い」といった豊かな感情を経験しているのです。だからお気に入りの本は何度読んでも「楽しい」経験ができるので飽きないんですよね!
また、想像力が増すことで子ども同士のごっこ遊びの幅が広がりコミュニケーション能力も高まると言われて居ます。
④親子のコミュニケーションの時間になる
本の読み聞かせの時は読み手のお母さん、お父さんも自分たちがやっている家事・仕事をひとまずおいておいて子どもとしっかり向き合える時間となるでしょう。
絵本を通して同じ感情や経験を共有することで親子の関係もより良くなります。
⑤読み手側の脳トレにもなる
絵本の読み聞かせをしている時の脳の働きを見てみると、読み手側は前頭前野の働きが活発になったという報告もあるそうです。
前頭前野とは記憶(短期記憶:ワーキングメモリ)や学習のコントロールを担っているところで、創造や感情のコントロールも行っているところです。
絵本を音読することで読み手の心も落ち着きリラックスすることも期待できそうですね。
しかも不思議なことに一人で音読した時には前頭前野の働きはあまり変化が無かったのに、子どもに対して読み聞かせている時は前頭前野の働きが活発になったそうです。
読み手側が聞いている子どもの表情を見ながら読む早さを調整したり声色を変えて見たりと積極的にコミュニケーションをとろうと試みているからかもしれません。
なるほど、「心の脳」に働きかける良い影響があるんですね!また、読み手側にもメリットがあるというのが嬉しいですね!
絵本育児で気をつけておきたいこと!
具体的な絵本育児のやり方などは特にないと思いますが、1つ気をつけておきたいことがあります。
それは絵本をたくさん読めば良いと、
「数をこなすことを目標にしない」
ということです。
一日最低でも◯冊は読もう!と、具体的な数字を上げて目標にするのは良いと思いますが、◯冊読めばOK!という間違った認識とならないように気をつけてください。
絵本育児の目的は絵本を通して
楽しいという感情の共有、
親子の良好なコミュニケーションを図ること
だと思います。
読めたのは数冊だけだったとしてもその本を通して親子が楽しい時間を過ごせたのであればそれは意味のあることだと思います。
実際に私がやっている絵本育児
◯入眠儀式として絵本の読み聞かせを取り入れている
◯毎日就寝・お昼寝前に4、5冊適当に選んだ絵本を読む
◯飽きてゴソゴソしても語りかけるつもりで読んでいる
◯好きな絵本は満足するまで何回も読む
絵本育児といってしまうとなんだか大袈裟に聞こえてしまいますが(笑)、
私は毎日就寝前やお昼寝の前に4、5冊程度本を読み聞かせています。
本のチョイスはいつも私が適当に選んでしまっています(^_^;)
本当は子どもにも読みたい絵本を選んでもらうのが良いみたいです。
ベッドで膝の上に息子を座らせて絵本を読み始めます。
だいたい2.3冊目あたりで飽きてゴソゴソと動き出してしまうので
そのまま自由に動いてもらって居ます。でも不思議と、ページをめくると
絵本に注目しているんですよね!
たとえ絵本を見ていなくても息子に語りかけているつもりで続けています。
お気に入りのページや本になると戻ってきてじっくり見ています(笑)。
読んでいる途中で息子がページを飛ばしたり戻したりしてしまいますが、特に静止はせずそのページを読んであげています。
また、大好きな本はお代わりを要求してくれるので満足するまで何回も読んでいます。
おやすみ前に絵本を読むことで息子の心も落ち着いてくるようで読み聞かせが終わると、あくびをして指しゃぶりを始めます。
そのままベビーベッドに運んでお布団をかけて寝かしつけが終了します。
入眠儀式として読み聞かせを取り入れるのもオススメです。
息子がお気に入りの本たち
ここで息子が大好きな絵本を紹介します。
同じ年齢ぐらいのお子さんに絵本を読まれる際の参考になれば嬉しいです。
ちなみに私はいきなり本を買うのではなく、図書館で絵本を借りてきて息子の反応がよかった本を購入しています!
ぶぅさんのブー
衝撃的なラストに爆笑必須です(笑)
息子も私もラストはニヤァ〜と笑ってます。毎回5回ぐらいお代わり要求してくれます(笑)
いないいないばぁあそび
いないいないばぁ!が大好きな息子。
ページを自らめくってくれるのでそのタイミングに合わせて「バァ!」と言うとニヤァ〜と笑っています。
じゃあじゃあびりびり
オノマトペの絵本です。どのページからめくっても大丈夫な内容で息子のお気に入りの1つです。
ばっばばーん
こちらもオノマトペの絵本です。これもどのページからめくっても大丈夫な内容です。息子はこの「ばっばばーん」と言う言葉が好きでキャッキャと喜んでくれます。
ママだいすき
私は下の改定前の絵本を母から譲り受けて読んでます。ママの存在の大切さについて書いてあります。旦那はここを「パパ」に変えて読んでくれています(笑)
色合いの綺麗な動物たちが描かれており美的感性も刺激してくれる一冊です。
- ジャンル: 本・雑誌・コミック > 洋書 > BOOKS FOR KIDS
- ショップ: 英語の本屋さんアイプラスワン
- 価格: 1,566円
Where’s Spot?
英語の絵本も読み聞かせをしていますが、このSpotシリーズはオススメです!
簡単な英語なので読み手側も嬉しいです(笑)
仕掛け絵本でドアや箱を開けようと息子も興味津々でいてくれます。
- ジャンル: 本・雑誌・コミック > 絵本・児童書・図鑑 > その他
- ショップ: ぐるぐる王国DS 楽天市場店
- 価格: 2,678円
From Head to Toe
はらぺこあおむしで有名なEric Carleの本です。
頭から足のつま先までの名称や動かし方が英語で学べる一冊です。
息子はどのページを読んでも全部拍手してくれます(笑)
最後に・・・
絵本育児がいいとは聞くけど・・・という方は多いと思いますが、実際に脳のどういった働きに影響があるのか理解することで確信を持って絵本育児が続けられそうですよね!
脳の働きでも述べましたが、大脳辺縁系とは人の心の脳の発達・生育にとても重要なところです。
ついついテレビやスマホに子どもの相手をしてもらいがちですが、1日のたった15分でもいいので親子で向き合う時間を設けて欲しいと思います。
絵本を通してゆっくりと流れる親子の素敵な時間を過ごせますように・・・
この記事のまとめ
●絵本を通して子どもは豊かな感情を経験できる!
●絵本の読み手にもメリットがある
●数をこなすことを目標にするのではなく楽しい時間を親子で「共有」すること
●絵本は図書館で借りてきて試し読みするのがオススメ!